インプラントを埋め入れるには,患者さまの口内をできるだけ詳しく把握することが重要です.歯科用CTを用いることにより,従来のレンドゲン撮影では得られなかった,神経や血管の位置,骨の幅・厚みや質などの情報をあらゆる角度から確認し,シミュレーションソフトを用いて細かな治療計画を立案していきます.
骨を増やす治療が必要な場合など,さまざまな症状・治療方法に対する「より正確な診断」を行なうことができますので,インプラント手術の安全性も高まり,患者さまも安心して治療を受けることが可能です.
歯科用CTには以下の様なメリットがあります.
インプラントを埋め入れする部位の顎の骨の状態(骨質や厚み・高さ・形状など)を詳しく把握できます.
取得した口内の立体画像を用いて事前にシミュレーションでき,患者さまと情報を共有することで不安を軽減します.
噛み合わせや歯周病など,患者さまの口内を総合的に診ることができます.
医科用CTに比べてX線照射量がきわめて少なく安全性の高い機器です.
従来のレントゲンとは違い,患者さまの口内をデータで記録できますので劣化することもなく,細かな情報をしっかりと管理できます.
CTデータから手術シミュレーションを行い,コンピュータベースで作製する手術用ガイドを用いて,切開を加えない低侵襲で短時間でのインプラント手術を行なっています.
※歯肉を切ったり,縫ったりすることなく,1本のインプラント手術は10分~15分程度で終了することが可能です.低侵襲フラップレス手術の場合,手術後の腫れもありません.